今日はひたすら自宅でEMSを待っていた。次にこれを逃したらまたフリーダイヤルに電話しなければならないし、とてもじゃないがやっていられないので、とことん自宅待機である。昼に先日炊いた米と買った巨大なマッシュルームを消費。
EMSを無事に受けとったが、これがバカじゃねーのってくらいの額をとられた。何なんだ。付加価値税と関税だそうだが、どう考えてもおかしい。そんな高いもん入れてない。
その後、G語大のSさんに講義録音用のレコーダーを貸しに行った。ボローニャ大のDAMS(Discipline delle Arti, della Musica e dello Spettacolo)の図書館に彼女はいたので、ついでに案内してもらった。そのとき、図書館の端末で文献をちょっと検索してみたところ、私の欲しい本はほとんどがMAMboという美術館と、ボローニャ大のArti Visiveの図書館にあることが判明した。今度行ってみようと思う。
先日Aちゃんと協議した結果、自宅にネットを引くことで合意したので、その後はプロバイダをいろいろ回ってみることにした。ひとりだと契約関係はまだ不安だったので、G語大のMさんに着いてきてもらった。彼女にはいつも迷惑をかけてばかりで申し訳ない……。もうちょっと聞きとりに慣れればいいんだけど。まだ来たばっかりなので、タダでさえ苦手なのに、よけいに耳が働いてくれていない感じだ。
イタリアのネットのプロバイダは、大きくわけて3種だ。と思う。ALICE、FASTWEB、WIND(Infostrada)である。ALICEがテレコムという、イタリア最大の電話会社のものなのだが、あまり評判は良くないらしい。とはいえ、Mさんは問題なく使えているようなので、どこまでが本当なのかはわからない。FASTWEBは他よりも接続速度が速い、というの売りにしていて、よく道ばたで勧誘している。シェア的にはこの2つが大きいようだ。
しかし、店に行ってみたところ、WINDが明らかに一番感じが良かった。契約の条件的にも悪くないので、WINDがいいのではないか、という結論に達して、Aちゃんに連絡を入れた。WINDで最終的に合意し、今度もっと詳しく話を聞いた上で契約を結ぶことにする。その後、Ugo Bassiのメルカート前のsalumeria(ハムやソーセージ、チーズなどを売る店)にて総菜と生パスタを買ったのだが、コレのおかげで私はちょっとした騒動を起こすことになった。
夜、生パスタをゆでて、これも店で買ったジェノベーゼのソースに絡め、総菜のカポナータと一緒に食べた。しかし、食べている途中でちょっと胃が重いかな、という気がして、途中で残した。そのまま休んでるうちに寝てしまったのだが、目覚めたのが夜12時頃で、この瞬間、人生で感じたことがないくらいの衝撃的な胃の痛さと苦しさを覚え、床に這う。ちょっとこれ死んじゃうんじゃないかなくらい辛くて、しかも「買ったものを食べた」っていうのが頭にあったから、もしかして食中毒じゃないかと疑ってしまった。異国でひとり、そんな状態になると人間、判断を誤る。もうちょっと我慢しとけばよかったものを、どうしても食中毒疑惑が頭から離れずに、思わずMさんに電話。
私「す、すいませ……胃が、胃が……くるしくて……」
Mさん「大丈夫? 病院かな、救急車とか呼ぶ感じ?」
私「そんな……感じです……」←大きな判断ミス
Mさん「ちょっとまってね、救急車呼ぶね」
そして救急車は来た。鳴る呼び鈴。玄関でうずくまる私。鳴る呼び鈴。がんばってドア開けた私。駆け寄ってくる救急隊員。「どうしたの? 何があったの? どこがいたいの?」そんなイタリア語の嵐。いやすいません今胃がダメすぎてイタリア語とか全然出てきません。でも何とか胃が痛い、夕飯を食べた後おかしくなった、とだけ伝える。彼らはさらに質問を続ける。「何か薬は飲んだ? 持ってたら見せて!」飲んださ、飲んだけどさ、多分イタリア人には袋見せても理解できないと思うんだ、だって太田胃散だから……! でも見せた。案の定わからなかった……当たり前だ。
どうしたものか、とちょっと逡巡する隊員たち。そこにやってきた救世主Mさん。ホントすいません貴方には迷惑をかけっぱなしですマジで……彼女が説明してくれて、隊員たちは状況を理解したようだ。太田胃散は「軽い胃の薬」で済まされた。そりゃそうだ。
巨体の隊員にひょいっと持ち上げられ、外にあった移動式ベッドに乗せられて救急車に運び込まれ、そのまま発進。Mさんも着いてきてくれた。その間、ちょっとずつおさまってくる胃の痛み。あれ……? これ大したことねーんじゃね? っていう疑惑が私の心に湧きはじめたころ、血圧を測った隊員がMさんにさらに詳しい状況を聞く。もともと胃はあまり強くない、ということを説明し、そのあとでメルカートで買ったものを聞いた隊員、うっかり笑い出す。
隊員1「カポナータはダメだろ!」
隊員2「胃が弱いのにカポナータ食べちゃダメだよ!」
隊員3「カポナータは彼女には重すぎたんだ!」
……えっそうなの? カポナータってそんな重いの? なんていうかラタトゥイユのイタリア版みたいなもので、野菜だからさほど重いってイメージがなかった……まあ確かに油多いけどさあ……
そんなわけで、カポナータで胃をやられたかわいそうな子として病院まで運ばれた私であった。隊員たちはすでに和やかムードで、Mさんと談笑し始める始末である。なんかもうホントすいません。こんなんで救急車呼んでスイマセン。でもホント死ぬかと思ったんです。
それからしばらくあと、救急車は病院に着いた。隊員たちによしよし、と頭をなでられて「カポナータもう食べちゃダメだよ!」とか言われて、担架ベッドのまま院内へ運ばれる私。病院には急患がいっぱいで、軽症すぎて私はそのまま廊下に2時間放置。部屋着で運ばれたので段々寒くなってきたし、待ってる間に寝てたら太田胃散が効いたのか、消化したみたいで胃も治ってしまった。そこで、意を決して看護婦さんに声をかける。
私「あの……なんかもう大丈夫みたいなんで、帰っていいですか」
看護婦「いいわよー」
……軽いなオイ! っていうかこういうことよくあんのかな。出口がどこかわからなくて、看護婦さんにそのままついてったら、思いっきりナース待機室についてしまい、そこのおばちゃん看護婦さんたちに思いっきり笑われる。しょうがないじゃんよー場所わかんなかったんだからさー。その後、やっと受付の待合所らしきところにてMさん発見。
私「あの……なんか治ったみたいなんで帰ろうかなって……なんかホント今日すいません……」
Mさん「大丈夫? でもせっかくだし治療受けたほうがいいんじゃない?」
私「いや……このまま放置されると逆に寒くて風邪ひきそうです……」
Mさん「あー、そっか、じゃあ帰ろうか、タクシー呼んでもらおう」
あっ……ていうか財布持ってねーけど私。すいませんMさんマジですいません。タクシー待ちのその間、なぜかMさんの友達のブラジル人、リタに待ち合いで出会う。彼女は重傷であった。皿を割って、右の親指の付け根を負傷したらしい。彼女に初めましての挨拶をする私。謎の状況。ちなみに彼女とはまた別の場所で出会うことになった。
そして、タクシー待ちの間に受付で帰ることを伝えたら、さっくりタクシー呼んでくれた。Mさん、 Bancomat(いわゆるATM)にお金を出しに行く。ほんと何か申し訳ない。ちなみに病院のほうは、そのまま何も請求されなかったので、イタリアの救急車は無料だということが判明した。どうでもいい知識だ。
こうして私の人生初救急車体験は終わった。タクシーで自宅に帰り着いたのは夜中2時を回っていただろうか。Mさんは私の家からすぐ近くに住んでいるが、それでも夜中に彼女をひとりで帰らせてしまって申し訳なかった。タクシー代をお返しして、ひとしきり謝罪とお礼を言って別れる。その後、無事彼女も帰宅したようでホッとした。なんというか、救急車と言う名の無料タクシーに乗って病院へ行き、2時間放置されて寝て、ホントのタクシーで帰ってきた、という、非常にアホらしい経験であった。
EMSを無事に受けとったが、これがバカじゃねーのってくらいの額をとられた。何なんだ。付加価値税と関税だそうだが、どう考えてもおかしい。そんな高いもん入れてない。
その後、G語大のSさんに講義録音用のレコーダーを貸しに行った。ボローニャ大のDAMS(Discipline delle Arti, della Musica e dello Spettacolo)の図書館に彼女はいたので、ついでに案内してもらった。そのとき、図書館の端末で文献をちょっと検索してみたところ、私の欲しい本はほとんどがMAMboという美術館と、ボローニャ大のArti Visiveの図書館にあることが判明した。今度行ってみようと思う。
先日Aちゃんと協議した結果、自宅にネットを引くことで合意したので、その後はプロバイダをいろいろ回ってみることにした。ひとりだと契約関係はまだ不安だったので、G語大のMさんに着いてきてもらった。彼女にはいつも迷惑をかけてばかりで申し訳ない……。もうちょっと聞きとりに慣れればいいんだけど。まだ来たばっかりなので、タダでさえ苦手なのに、よけいに耳が働いてくれていない感じだ。
イタリアのネットのプロバイダは、大きくわけて3種だ。と思う。ALICE、FASTWEB、WIND(Infostrada)である。ALICEがテレコムという、イタリア最大の電話会社のものなのだが、あまり評判は良くないらしい。とはいえ、Mさんは問題なく使えているようなので、どこまでが本当なのかはわからない。FASTWEBは他よりも接続速度が速い、というの売りにしていて、よく道ばたで勧誘している。シェア的にはこの2つが大きいようだ。
しかし、店に行ってみたところ、WINDが明らかに一番感じが良かった。契約の条件的にも悪くないので、WINDがいいのではないか、という結論に達して、Aちゃんに連絡を入れた。WINDで最終的に合意し、今度もっと詳しく話を聞いた上で契約を結ぶことにする。その後、Ugo Bassiのメルカート前のsalumeria(ハムやソーセージ、チーズなどを売る店)にて総菜と生パスタを買ったのだが、コレのおかげで私はちょっとした騒動を起こすことになった。
夜、生パスタをゆでて、これも店で買ったジェノベーゼのソースに絡め、総菜のカポナータと一緒に食べた。しかし、食べている途中でちょっと胃が重いかな、という気がして、途中で残した。そのまま休んでるうちに寝てしまったのだが、目覚めたのが夜12時頃で、この瞬間、人生で感じたことがないくらいの衝撃的な胃の痛さと苦しさを覚え、床に這う。ちょっとこれ死んじゃうんじゃないかなくらい辛くて、しかも「買ったものを食べた」っていうのが頭にあったから、もしかして食中毒じゃないかと疑ってしまった。異国でひとり、そんな状態になると人間、判断を誤る。もうちょっと我慢しとけばよかったものを、どうしても食中毒疑惑が頭から離れずに、思わずMさんに電話。
私「す、すいませ……胃が、胃が……くるしくて……」
Mさん「大丈夫? 病院かな、救急車とか呼ぶ感じ?」
私「そんな……感じです……」←大きな判断ミス
Mさん「ちょっとまってね、救急車呼ぶね」
そして救急車は来た。鳴る呼び鈴。玄関でうずくまる私。鳴る呼び鈴。がんばってドア開けた私。駆け寄ってくる救急隊員。「どうしたの? 何があったの? どこがいたいの?」そんなイタリア語の嵐。いやすいません今胃がダメすぎてイタリア語とか全然出てきません。でも何とか胃が痛い、夕飯を食べた後おかしくなった、とだけ伝える。彼らはさらに質問を続ける。「何か薬は飲んだ? 持ってたら見せて!」飲んださ、飲んだけどさ、多分イタリア人には袋見せても理解できないと思うんだ、だって太田胃散だから……! でも見せた。案の定わからなかった……当たり前だ。
どうしたものか、とちょっと逡巡する隊員たち。そこにやってきた救世主Mさん。ホントすいません貴方には迷惑をかけっぱなしですマジで……彼女が説明してくれて、隊員たちは状況を理解したようだ。太田胃散は「軽い胃の薬」で済まされた。そりゃそうだ。
巨体の隊員にひょいっと持ち上げられ、外にあった移動式ベッドに乗せられて救急車に運び込まれ、そのまま発進。Mさんも着いてきてくれた。その間、ちょっとずつおさまってくる胃の痛み。あれ……? これ大したことねーんじゃね? っていう疑惑が私の心に湧きはじめたころ、血圧を測った隊員がMさんにさらに詳しい状況を聞く。もともと胃はあまり強くない、ということを説明し、そのあとでメルカートで買ったものを聞いた隊員、うっかり笑い出す。
隊員1「カポナータはダメだろ!」
隊員2「胃が弱いのにカポナータ食べちゃダメだよ!」
隊員3「カポナータは彼女には重すぎたんだ!」
……えっそうなの? カポナータってそんな重いの? なんていうかラタトゥイユのイタリア版みたいなもので、野菜だからさほど重いってイメージがなかった……まあ確かに油多いけどさあ……
そんなわけで、カポナータで胃をやられたかわいそうな子として病院まで運ばれた私であった。隊員たちはすでに和やかムードで、Mさんと談笑し始める始末である。なんかもうホントすいません。こんなんで救急車呼んでスイマセン。でもホント死ぬかと思ったんです。
それからしばらくあと、救急車は病院に着いた。隊員たちによしよし、と頭をなでられて「カポナータもう食べちゃダメだよ!」とか言われて、担架ベッドのまま院内へ運ばれる私。病院には急患がいっぱいで、軽症すぎて私はそのまま廊下に2時間放置。部屋着で運ばれたので段々寒くなってきたし、待ってる間に寝てたら太田胃散が効いたのか、消化したみたいで胃も治ってしまった。そこで、意を決して看護婦さんに声をかける。
私「あの……なんかもう大丈夫みたいなんで、帰っていいですか」
看護婦「いいわよー」
……軽いなオイ! っていうかこういうことよくあんのかな。出口がどこかわからなくて、看護婦さんにそのままついてったら、思いっきりナース待機室についてしまい、そこのおばちゃん看護婦さんたちに思いっきり笑われる。しょうがないじゃんよー場所わかんなかったんだからさー。その後、やっと受付の待合所らしきところにてMさん発見。
私「あの……なんか治ったみたいなんで帰ろうかなって……なんかホント今日すいません……」
Mさん「大丈夫? でもせっかくだし治療受けたほうがいいんじゃない?」
私「いや……このまま放置されると逆に寒くて風邪ひきそうです……」
Mさん「あー、そっか、じゃあ帰ろうか、タクシー呼んでもらおう」
あっ……ていうか財布持ってねーけど私。すいませんMさんマジですいません。タクシー待ちのその間、なぜかMさんの友達のブラジル人、リタに待ち合いで出会う。彼女は重傷であった。皿を割って、右の親指の付け根を負傷したらしい。彼女に初めましての挨拶をする私。謎の状況。ちなみに彼女とはまた別の場所で出会うことになった。
そして、タクシー待ちの間に受付で帰ることを伝えたら、さっくりタクシー呼んでくれた。Mさん、 Bancomat(いわゆるATM)にお金を出しに行く。ほんと何か申し訳ない。ちなみに病院のほうは、そのまま何も請求されなかったので、イタリアの救急車は無料だということが判明した。どうでもいい知識だ。
こうして私の人生初救急車体験は終わった。タクシーで自宅に帰り着いたのは夜中2時を回っていただろうか。Mさんは私の家からすぐ近くに住んでいるが、それでも夜中に彼女をひとりで帰らせてしまって申し訳なかった。タクシー代をお返しして、ひとしきり謝罪とお礼を言って別れる。その後、無事彼女も帰宅したようでホッとした。なんというか、救急車と言う名の無料タクシーに乗って病院へ行き、2時間放置されて寝て、ホントのタクシーで帰ってきた、という、非常にアホらしい経験であった。
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