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2024/05/20 04:28 |
パリ一泊 強行突破の珍道中 その2
『また明日続きを』と書いておいて一週間後になったわけですが。やっとパリの空港から先の話をここに書こうかと思う今日この頃。


というわけで、我らがエールフランスの早朝便は無事シャルル・ド・ゴール空港にたどり着いたのだが、わかりにくさに定評のあるこの空港のこと、もちろん私はちょっと迷った。将軍の帽子の形をまねて造るよりも、もう少しわかりやすさに重きをおいて建築すべきではないのか空港というものは。それともあれか。私が方向音痴すぎるのか。絶対それだけではないと思うぞアレは。

そんなわけで、空港から北駅までRER(要するに電車)に乗りたいけどどこから乗ればいいかわからず、ツーリストインフォメーションに駆け込んではみたものの、早くも言葉の壁に阻まれる

案内役のお姉さんは英語とフランス語を操るケニア人であった。むろんここは英語だ。私のフランス語で何が聞けるというのか。自己紹介して終わってどうする。英語なら簡単なことくらい聞けるだろうという予想のもと、頑張って英語で話しかけようとするも、ここで思いっきりイタリア語に阻まれる

私:I want to go to North Station. (私の英語力の限界)
お姉さん:それなら右にまっすぐ歩いて300mのところに電車の駅があります。そこから北駅行きの電車に乗れますよ(多分そう言ってた)
私:But I want to look ...(1日周遊券の値段表を指差して何とか喋るの回避)
お姉さん:ああ、こちらがパリ市内の1日周遊券で、こちらが空港の往復も入ったものです(多分)
私:Va bene, ma ...(ここまで言ってこれがイタリア語だと気づく)
お姉さん:???
私:Aspetta,(これもイタリア語)I want to buy a biglietto(おっとイタリア語)... ticket for 2 days, but ...(2日いるが明日朝帰る、ということが言いたい)
お姉さん:2日周遊券だとこれです、こっちは市内、こっちは空港往復込みです
私:OK, ma, devo tornare(言ってイタリア語だと気づく) ... but, I have to return ...(2日いるが明日朝帰るから2日周遊券だとアレだし1日周遊券ってのもアレで、帯に短したすきに長しだ、と言いたいがやっぱり不可能だった)
お姉さん:???

この後しばらく、Scusi, Aspetta ...(すいません、ちょっと待って…)を連発し、英語で伝えようとするも不発。ついに周囲のイタリア人、私にイタリア語で通訳を始める。確かにそれはわかりやすかった、ていうか英語の聞きとりがあっていたかを確認はできた。でもなんかごめんなさい。私の受けた中高の英語教育にごめんなさい。

そのやりとりの間に空港往復込みの1日周遊券買って次の日に空港行きのチケット片道買うのと、1日市内周遊券買って空港の往復は別に買うのと、2日周遊券空港往復込みを買うのと、どれが一番得か計算してみたところ、どれもさほど変わらない。多分1番目が安いっぽかったが、この調子で朝に空港行きのチケットを買うことを考えたらめんどくさくなり、2日周遊券空港往復込みを買った。ついでに地図ももらった。

しかしあのお姉さんはエラい。こんな状態の私に対し一切の苛立ちを見せずに笑顔。困惑を隠さずしかし笑顔。その笑顔に慰められるも、私の言葉の壁に対する敗北感といったらないですよ。イタリア人に英語を通訳される日本人て。残念すぎる。


そんなこんなで何とか電車に乗り、北駅に向かう。電車の中では、入り乱れる言語に耳を傾けつつ景色を見ていた。スペイン語とイタリア語とフランス語と英語をとりあえず聞いたが、スペイン語がなぜかとても多かった。ちょうどスペインからの便も到着していたのかもしれない。

やっと北駅に着いたのは10時を回っていただろうか。そこからすぐそばのホテルに向かう。とりあえずチェックインしないといけない。ついでに荷物も預けたかった。一泊だしたいした大きさ・重さではないが、できるだけ身軽なほうがいいに決まっている。

一瞬道がわからずおそるおそる進んだが、駅から真直ぐ伸びた道を1分も歩かずに着く場所だった。北駅付近は治安が悪いとはいえ、何この立地の良さ。でもすごい工事してんだけど。だからか。だから安いのか。そんなことを思いながらホテル内部へボンジュール。ホテルのフロントの人とまたも英語で会話するが、今回はチェックインのために英語での言い方を頭の中で確認していた私よりも、フロントの人が若干の言葉の壁に阻まれたっていうかそれはやめて下さい的な行動をとってくれた。

私:What time do you start check-in?
フロント:ああ、もう大丈夫です(多分)
私:OK, I'd like to check in, please.(イタリア語のバウチャーを指差しつつ)

フロント:えーっと、これですか、ああこの部分かな? このあなたの名前のある部分が欲しいんですが、これを全部もらっても大丈夫ですか?
私:No, this is not only my confirmation of this hotel, but also ... my confirmation of airplain.(なんというたどたどしい英語だろうか)
フロント:あ、じゃあここだけもらいます。


……と言って彼は私のバウチャーをまっぷたつに破ったのだった。航空券のやつの途中から。何という恐ろしいことをしでかすんだね君は。いくらイタリア語だからってお前。航空券とホテルのバウチャーの間にあからさまな点線あるだろうが。ご丁寧にハサミのマークまであるというのに。必死でダメ、それ絶対ダメ持ってっちゃ、ということを伝えると、彼はこう言ったのだった。

フロント:あ、これコピーしたほうがいいですか?


……最初っから破らんとコピーして下さいよそこは。ていうかコピーあるなら言えむしろ。カウンター小さすぎてまさかあると思わなかったよ。FAXとの複合機だったんですね。見事なトラップでしたよ。

そんなトラップにやられながら、無事チェックインを終えると、何と部屋ももう開いていた。開くの早いなラッキー、と思いつつ4階まで階段を上がりながらちょっとビビる。見事に3階まで工事中。4階大丈夫これ、ていうか工事の人とかいっぱいいるけどこれ紛れて泥棒さんボンジュール的なことにはならないのだろうか、とか色々考えてしまった。しかしたった一泊でそこまで気にすることもなかろう、と4階の自室へ。部屋自体はどうということもない。このクラスのホテルとしては可もなく不可もなく、である。

部屋の中で、グーグルマップを印刷したものから空港でもらった地図にマークを移しかえる。グーグルマップ便利だけどA4に印刷するから範囲が小さくて、長い距離移動するとき使いづらいんだよね。地下鉄駅とかギャラリーとかにいっぱい印つけて、荷物を置いてもう一度北駅へ。

北駅から地下鉄に乗ろうとして、乗り場を探す。大きいのでちょっとカオスな北駅でしっかり迷いつつも、何とか最終的に乗りたい4号線に乗れた。そのままChâtelet(シャトレ)駅まで行って、そこで1号線に乗り換え。目当てのギャラリーの最寄り駅、Franklin D. Roosevelt(フランクラン・D・ローズヴェルト)駅にて下車。

駅からギャラリーまでとぼとぼ歩くが、地図見ながらなのに最初全然わからなかった。だってパリ大きいんだよ、全体に。道広いから、ここから対角線に歩こう、と思って渡ったころには、向こうのどの道から来たのかわからなくなっている。ボローニャなら間違ってもそうはならない、道細いから向こう側よく見えるし。

でも、シャンゼリゼから出た通りだってことはわかっていたので、ついでにぶらぶらその付近を歩く。ものっすごい寒いけど我慢して歩く。迷いつつも一応の観光である。シャンゼリゼ。向こうにそびえる凱旋門。逆側には観覧車。やはり美しい通りだ。

paris-natale.jpgちょうどクリスマス市も始まっていて、少しのぞいてみた。市の屋台(と言えばいいのか?)も全部白に統一されている。パリを感じた。

パリは全体に色合いがブルーグレーと白、もしくはアイボリーだ。ボロニャは赤い街なので、やはりだいぶ雰囲気が違う。シックで美しい街である。夜の写真は車窓からの風景だったために撮れなかったが、イルミネーションも街の色によく合っていて美しい。観覧車も真っ白に光る。


さて、さまよっている途中でおじさんに「どうしたの? 迷ってるの?」的なことをフランス語で聞かれた感じがしたので(私はこのとき言葉の壁を一瞬越えた)、地図を指差して「Avenue Matignon...」と通りの名前だけ言ってみる。きっとこのおじさんに英語は通じない、という勘が働いたので、余計なことは言わなかった。

だが、おじさんは困った。見事に彼は地図がわからない。ていうか自分のいる道もわからない人だった。迷ってるのか、って聞いといて本人どこにいるかわかってない。素敵な人だ。私はこういうおじさん大好きだ。

そのうち私が自分のいる道の対角線上にあるのが行くべき道だと気づくも、おじさん、まだ混乱中。どうしようかなーと思ってたら、おばさんが通りがかる。おじさん、
Avenue Matignonがどこか、とすかさず聞く。おばさん、すぐ理解。対角線上の道を示す。「Merci Beaucoup!」と二人に言ってギャラリーに向かう。しばらく歩いて到着。

tornabuoni.jpgこのギャラリー、「tornabuoni Art」という。もともとイタリアにいくつかこの名前のギャラリーが存在していたのだが、今年の10/1、ルーチョ・フォンターナの展覧会でもってパリに進出することになったのだった。そしてこの展覧会、とてもひとつのギャラリーがやるものとは思えない気合いの入りようである、という情報がイタリアで発行された芸術系の雑誌に書かれていたため、今回足を運んだのだ。11/30で終わりだっていうから急いだわけですよ。もっとやっててくれたら休みに入る12月に行ったんだけど。

ここは、入口で呼び鈴を押して、中の人が出てくる形式である。押したら綺麗なお姉さんが出てきた。ちょっとこんなとこにいきなりアジア人の女の子来ちゃったから、お姉さんビックリである。一応状況を説明しようと思い、まずイタリア語が通じるか聞いたところ、ちょっとはわかるわ! という素敵な返事。そこで自分がイタリアから来たこと、フォンターナの研究をしている学生で、この展覧会を観にパリに来たことを伝えたところ、非常に喜んでくれる。一生懸命イタリア語で作品の説明をしてくれて、写真は好きに撮っていいし、もし上手く撮れてないのあったら送ってあげる! とまで言ってくれた。感動した。しかもカタログを学生だから、といって安くしてくれた。感動の嵐である。ちなみに明日あたり彼女にメールして、ぶれてた写真を本当に送ってもらおうと思っている。だが文面はイタリア語でいいだろうか。それだけが問題だ。

fontana1.jpgじっくりと観て、いっぱい作品の写真を撮った。
ちなみにこれが、お姉さんが一生懸命説明してくれた作品だ。これは作成された当時、二つの部屋の真ん中に置かれており、片側の部屋(窓なし)から観るものだった。この作品の背の側にある部屋は窓があったので、作品に開いた穴から光が漏れるようになっていた。
しかし、のちにこの作品は諸事情により、ひっくり返して展示するようになる。今度は窓がない部屋を背にすることになったので、光の漏れる効果が失われた。そこで、裏側に電気をしこんで光らせた、というのである。

以上、なんともわかりやすい説明だった。彼女もイタリア語があまり上手くないので、私の理解しやすいレベルの言葉を使って説明をしてくれる。まったくもってありがたい人だ。

そして、カタログを買って帰ろうとしたら、次の展覧会の情報をメールで送ってくれる、というので顧客カードみたいなのをその場で書いた。1月の終わりにボローニャの芸術品の見本市に来るらしく、電話するから一緒に行こう、と言ってくれた。本気で行きたい。やっぱりイタリア語でもいいから何とかしてメール書いとこう。

この展覧会でかなり満足したのだが、今回のパリ旅行にはもうひとつ目的があった。Quai Branlyである。セーヌ河畔の新しい美術館で、いろんな国の民俗芸術が集まっているという。そして建物もJean Nouvel設計。そんなもん観たいに決まっている。

quaibranly.jpgしかしこの美術館、まあ本当に観るものがたくさんありすぎて、正直お腹いっぱいになる。今日一日、もうこれだけでいいです、という感じだ。フォンターナのギャラリーを観たあとでこれはつらい。テオティワカンの展覧会とか、常設のポリネシアの謎の像とかすごく面白かったけど。
しかも、なんかもうすごい広くて縦長なので、絶対どっか見落としてる。庭園も観てない。足がもう限界だったし、ちょうどストラスブールに留学してるMちゃんがパリにこの日出てくるので、オペラ座で15時に落ち合う約束をしていたのだ。

オペラ座で15時に。なんかちょっと素敵な約束だ。しかし、実際私がたどり着けたのは16時前だった。ごめんMちゃん。あんなにあの美術館広いと思わなくて。出たのが15時すぎでした。そこからオペラ座までの地下鉄の所要時間も把握できておらず。

本当はオペラ座の近くにあるというブックオフをMちゃんと一緒に見てみたかったのだけど、Mちゃんは17時台の電車でストラスブールに帰るので、私を待つ間に先にブックオフ行ってもらって、16時に待ち合わせ、という形になった。

Mちゃんと歩いてスターバックスへ。このころになると、雨がかなり強くふっていて、うっかりホテルに折り畳み傘を置いてきてしまった私をMちゃんが傘に入れてくれた。なんかいろいろごめんMちゃん。

入ってみて初めて思ったが、スターバックス、なんか懐かしい感じがする。日本で特に愛用していたわけではないが、入る機会はけっこうあったし、注文の形式とか何となく懐かしい。Mちゃんにカフェオレ頼んでもらって、二人でお茶。Mちゃんの小さなウサギの友人、Hさんにも久々に挨拶する。

1時間弱お喋りしたあと、地下鉄駅からOさんに電話。Oさんはパリ在住の芸術家だ。40年ほどパリに住んでいる、素敵なおじさまである。この人と夕方に
Saint-Germain-des-Prés(サンジェルマン・デ・プレ)で落ち合う約束をしていたのだ。その間、Mちゃんが乗るべき地下鉄を調べてくれた。ありがとうMちゃん。その後無事にSaint-Germain-des-Présにたどり着きました。

さて、
Saint-Germain-des-PrésにてOさんと会って、車に乗せてもらったあと、めくるめくパリの一夜?がはじまるわけだが、これもまた長いので一旦ここで切ることにする。もう寝ます。


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2009/11/28 00:00 | Comments(2) | TrackBack() | in Francia
パリ一泊 強行突破の珍道中 その1
強行突破、というタイトルを書いてみて思ったが、特に何も突破していない。言葉の壁とか突破できたらよかったんだが、私の知っているフランス語は「Bonjour」「Je m'appelle 〜」「Bonsoir」「Au revoir」の4つくらいなので、せいぜいが挨拶しかできないわけだ。辞書があれば何となく何書いてあるかはわかるのだが、発音できない。だってフランス語書いてある通りに読まないし、書いてある音読まないじゃないか。

そんなわけで何も突破はしていないが、スケジュールが強行だったことは否めない。否めないっていうか間違いなく強行スケジュールであった。なにせ土曜朝出て日曜朝帰ったのだ。しかも行きの飛行機の出発時間が7:05である。飛行機というものは当然ながら、出発時間に空港にギリギリに入ればオッケー、などという生易しいものではない。たとえ国内移動やヨーロッパ圏内移動でも、一応は一時間半前に空港に入っとけ、という指示が航空会社からなされるのだ。

とはいえ、それをバカ正直に守ろうとするとどうなるか。そりゃつまり5:35には空港にいろってことだ。私の家から空港までは間違っても歩ける距離とかではない。中央のVia Ugo Bassiから出る空港行バスの始発は5:20なのだ。そしてバスで空港までは30分と空港行きのバスのサイトに書いてある。これでは遅れず行っても5:50到着ではないか。つまり最初から5:35到なぞ無理に決まっているということだ。

私はそこで自宅までタクシーを呼ぶような軟弱者ではない。いや、その行為が軟弱なのかは知らないが、とりあえずそんな無駄な金は使わない。空港行バスなら片道5ユーロである。そんなもん当然空港行バスに決まっている。最初っからファイナルアンサーだ。ちなみにミリオネアのみのもんたお決まりのこのセリフ、イタリアでは「Accendiamo?」である。火をつけるとか、口火を切るとか、そんな意味の動詞だ。

しかも、自宅近くからUgo Bassiまでの20番のバスは始発が5時で、Ugo Bassiに付くのは5:24である。見事な接続の悪さ。つまり徒歩だ。徒歩で中央まで行けってことだ。朝早くにてこてこ歩いて。自宅からUgo Bassiの空港行バス停までは計ってみたところ、徒歩だと25分程度である。まあつまり自宅を出るのは4時台だ。ちょっと余裕をもって4:45に私は家を出た。

午前4時45分。これは東京でもまだこの時期、太陽が出ていない時刻だ。多分あと2時間くらいしないと出ない。ボローニャだと7時半くらいじゃないと出ない。ていうか朝じゃない。夜だ。確実に夜だった。

もちろん、そんな時間だからかなり寒い。そしてパリも多分ボローニャより寒いだろう、という予測からかなりの重装備で出かけた。何せ下はストッキングの上からカシミア入りのタイツを履いてヒートテックのハーフパンツ、さらにヒートテックの靴下まで装備してブーツを履き、上は半袖ヒートテック着てタートルネックのセーター、さらに半袖のセーターワンピースでダウンジャケットである。もっこもこですよもう。もこもこです。ちなみにダウンジャケットは、裏にこないだ自力でポケットつけたので、財布もインできるという優れものであります。

この状態でてけてけと歩いていると、朝早くなんだか夜遅くなんだかわからないが、スーパーの商品の入ったでっかいトラックを運転してるおっちゃんたちに会う。仕事に精を出す、かなり強面な彼らはしかし、笑顔で「Bongiorno!」と挨拶してくれた。いい人たちだ。車など彼らのものくらいしかないので、信号の存在が無意味である。サクサク歩けた。

さくさく歩けすぎて停留所に着いたらまだバスが来る20分前だった。歩いてるときより止まってるときのほうが寒いので、20分ここで待つってのはなかなかこたえる。そのへんを意味もなくぐるぐる回ってみた。そのうち、お仲間らしき荷物の多いフード男がやってきて、煙草を吹かしはじめる。待ってるうちにちょっと気になって、バス停に表示された空港までの時間を見てみてギョッとした。

「市内のエリアから空港まで1時間


……大事件である。サイトに30分て書いてあったじゃないか。何てこった。5:20発で1時間て。到着6:20だよ。ゲート通るタイムリミット6:35って書いてあるんですけど。大丈夫ですかそれ。

サイトを信じるべきか、この表示を信じるべきか。この表示を信じるなら、タクシー通ったときにつかまえて乗ったほうがいい。どうするコレ、と非常に悩んだものの、30分と1時間なら間とって45分くらいだろう、と結論づけて待ってみることにした。しばらくしてバスが着いたので、運転手に何分かかるか聞いてみたところ、「わかんないけど45分ぐらいだと思う」という返事をもらう。やっぱり間か。運転手よお前も間をとってきたか。

そんなわけでどきどきしながら乗ってみたのだが、これまたちょっと困ったことが起きる。そういえばボローニャ空港ってターミナル2つなかったっけか。国内線と国際線の2つだったはず。このバス両方止まるのかな、ていうかいつ降りんのコレ、アナウンス的なもん一切ないけど、とちょっと不安になって、途中の駅で隣の席に座った、旅行にしては妙に軽装のおじいちゃん(おじさん……?)に、「エールフランスでフランス行くんだけど、どこで降りればいいか知ってますか?」って訊いたら、「最後で降りればいい、大丈夫、自分も空港行くから連れてってやる」と言われる。ありがとうおじさん。

しかし彼があまりにも軽装なので、このカッコならひょっとして国内移動かな、ならターミナル違ったりしないかなあ、けどあんまりこの人イタリア人っぽくない、っていうかちょっとヨーロッパっぽくない顔立ちだな、国際線か、いやしかし、とかいろいろ考えてしまい、失礼ながら彼の答えが正しいのか不安を覚えたため、もうアレだどこ行くか聞こう、って思って訊いたら予想外の答え。

「旅行じゃなくて、自分は空港で働いてるから」


……何ということでしょう! なら間違いないわ! 心配ゼロだわ! ていうかゴメン自分で訊いといて疑って! ホントごめん! まことにありがとうございます!

ちなみに彼はペルー人で、運良くこっちで仕事を手に入れることができたんだ、と言っていました。だから顔立ちが違ったんだね。そんな会話の後、しばらくしてバスは空港へ到着。所要時間についての結論は35分であった。何その中途半端さ。でも結果オーライ。

そしてペルー人の彼は私を連れてエールフランスのカウンターまで軽快な足取りで空港内を行く。追いかける私に、彼はわざわざチェックインの場所だけでなくゲートの場所まで説明してくれた。超ありがとう。よいお仕事を!

そして無事チェックインを済ませ(行きのぶんはwebでチェックインを済ませていたが、アリタリアのカードをカウンターまで持っていってマイレージをつけてもらわねばならないのだ)、荷物チェックも非常にゆるい感じで終わって、ゲート前で待機。少し余裕があったので、朝ご飯を食べようと思ったが、甘くないパンのシリーズが巨大すぎて全く食べる気にならないため、一番小さい袋のスナック菓子を買おうと思ってみていたら、面白いもの発見。
朝ご飯

ご覧の通りルパン3世付き。ちょっと素敵。
こっちでルパンはかなり人気があります。

イタリアには80年代から日本のアニメ・漫画が入ってきてるそうで、
結構いろんなアニメや漫画のタイトルを普通の人が知ってます。


そんなわけで本日の朝食はこれと水。あとは飛行機の中でもらった小さなパンでした。さすがにエールフランスというべきか、飛行機でくれるパンなのに結構おいしかった。

飛行機の中では乗ったとたんに爆睡して、いつ飛び立ったのかも思い出せない勢いでした。そりゃ寝るよね。4:45に家出るって、つまるとこ3:30くらいに目覚ましかけてるからね。前日寝たの11時くらいだったしね。早く寝ようと頑張ったんだけど限界があったよ。

それから2時間ほどでもう飛行機はフランス着陸。早いねー。ちょっと目が覚めたときに窓の外を見たら、美しい雪の山脈と朝焼けが……あれはアルプスだったのだろうか。


さて、パリに着いてすぐ、ツーリストインフォメーションに向かって残念なくらい言葉の壁にぶつかってきた私でありますが、この続きはまた明日に時間があれば。フランス到着まででだいぶ時間を使ってしまったので、今日は寝ます……。


2009/11/28 00:00 | Comments(0) | TrackBack() | in Francia

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